今回の記事では、パニック障害の原因と治し方というテーマで解説をしていきます。
- パニック障害の原因って何だろう?ストレス?
- そもそも私はパニック障害なのか?
- パニック障害の治し方を知りたい
パニック障害と診断された、または長らくパニック障害を患っている人はこのような疑問を一度は抱かれたことがあるのではないでしょうか。
そこで7年間の闘病生活を経てパニック障害を完全に克服できた私が今回は以下の3つについて解説していきたいと思います。
パニック障害の原因とストレスについて解説しました
パニック障害の原因は一般的には、神経伝達物質の異常や、脳の誤作動などといわれることはありますが、明確な原因は解明されていないとされています。
パニック障害になってしまった要因というのは、本当に人によりけりで、職場の人間関係によるもの、家族間の不和、過労によるもの、原因が不明なもの、様々だと思います。ですから、それぞれのストレスの要因は何なのか、原因に向き合っていかなければなりません。
今回お伝えしたいのは、「ストレスバケツ」という考え方です。これはどういうものかというとまず、ひとつの大きなバケツを想像します。
そして、そのバケツの中に水がたまっていきます。その水というのはまさに、ストレスです。「職場でいやな人がいる」、「家事がめんどうだ」、「仕事が忙しい」、「睡眠不足」、「運動不足」など生活している中で感じるありとあらゆるストレスがバケツの中にたまっていきます。
そして、バケツにたまった水がある一定のラインを超えると、つまり、バケツから水があふれると、私たちの体に「不調」というものが現れます。これは体の痛みであったり、肩こり、頭痛などの身体的な症状、そしてたとえばうつ症状、不安、パニックなどの精神的な症状です。
みなさんも、たった1日睡眠が不足したくらいでは、あまり不調が起こらないかもしれませんが、人間関係でもうまくいっていない、睡眠も不足している、運動もしていない、ついていないことがあったなどいろいろなストレスが組み合わさったときに不調を感じることが多くなりますよね。
ですから、不調というのは日々感じているストレスがすべて積み重なって現れるものになります。パニック障害になってしまった原因というのも実は1つではなく、複数の問題が重ねあって起こっているということです。
これこそが私たちの体に不調が現れる一番簡単な仕組みです。
パニック障害という診断名にあまりとらわれる必要はない
私は、パニック障害と精神科で診断されましたが、実際、パニック障害の診断というのは、お医者さんの主観によるものが大きく、診断したお医者さんによって診断名が違うといったことが起こりえます。
実際私もある精神科では、パニック障害と診断されたり、他の医者では自律神経失調症、他ではうつ病と診断される…といったことが起こりました。
ですから、診断名というのは、そこまで厳密なものではなく、あくまで、症状を分類しているものにすぎないものだと思います。
同じ病気であってもその症状というのは基本的に100人いれば100人違うものです。だから、あまり診断名にとらわれて、私はこの病気なんだと思い悩む必要はないと思っています。自分は病人なんでというレッテルを張ると、本当に人間は病人であるかのような行動を取ってしまうからです。ですから、「自分は病人ではなく健常者なんだ」と思い込むことが重要です。
解決すべきはその症状と原因をつぶしていくというところです。
パニック障害の改善方法3つ
パニック障害を改善させるためには何をすればよいか?について具体的な改善方法を3つお伝えします
改善方法1:生活習慣の改善
生活習慣を改善させることはパニック障害を克服させる上で必須と言えるほど重要になってきます。
私たちの健康状態というのは、急によくなったり、悪くなったりするものではなく、長年の生活習慣による積み重ねによって成り立っています。
ですから、もしも長年続けてきた悪習慣があるのだとしたら、その習慣を変えていかない限り、改善が見られないということが起こりえます。
生活習慣で最も重要なのは、「食事」「睡眠」「運動」の3つです。これはあたりまえだと思われるかもしれませんが、意外と自分では気付かずに悪習慣を送ってしまっている方も多いのではないでしょうか。
「毎日食事はどのようにとっているか、早食いはしていないか」「加工食品ばかりの食事をしていないか」「栄養バランスのよい食事になっているか」「睡眠時間は十分に取れているか」「睡眠の質はよいか」「運動は十分に行えているか。」
このあたりの生活習慣を振り返って、自分自身の生活のどこに問題がありそうかということを見極めていきます。
改善方法2:思考・メンタルの改善
パニック障害になると、思考・メンタルが自然とネガティブになってくると思います。私自身も症状がひどかったころは、頭に浮かぶこと、口から出る言葉すべてがネガティブになものになっていました。
こういった中で、思考をポジティブに変えていきたいと思うならば、普段から使う言葉、そして触れる情報はすべてポジティブなものに変えていく必要があります。
人間というのは、普段使う言葉、見る情報、関わる人にものすごく強い影響を受けます。
ですから、普段から、ネガティブなことを口にして、ネットでネガティブな情報を見る、関わる人も同じようにネガティブなことばかり口にするという環境に身をおいていると、次第に自分もネガティブな人間になっていきます。
逆にいえば、ポジティブな言葉を普段から口にし、ポジティブな情報、例えば、「パニック障害は克服できる!」のような発信をしている情報を見る、そしてこれはすごく重要なことですが、パニック障害を克服した人と関わることによって、次第にポジティブな人間へと変化していくことができます。
これこそが環境の力であり、自分を変える最も強力な方法です
改善方法3:ストレスを減らす
ストレス社会と言われて久しいですが、ストレスとは何だろう?と考えたことはあるでしょうか。なんだかストレスという言葉は漠然としていてよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
実は、私たちが日常生活で行うことすべてはストレスということになってきます。
では、ストレスの何が悪影響を及ぼすかというと、それは、多すぎるストレス、もしくは少なすぎるストレスです。
例えばですが、現代において多すぎるストレスはなんだと思いますか?これは結構明らかだと思いますが、スマホやパソコンなどによる眼へのストレスですね。電車に乗れば、ほとんどの人がスマホの画面を見ています。これは少し異様なことのように思いませんか。
毎日長時間スマホやパソコンを見ている、寝る直前までSNSをチェックしているということは実は大きなストレスの原因になりえます。
また、例えば少なすぎる例でいえば、対人でのコミュニケーションがありますね。
チャットやSNSの発達により、対人でもコミュニケーションが減った結果、人間関係が希薄になり、うつや不安に見舞われるケースは数多くあると思います。人間と直接話すということは人としてあたりまえの行為であり、健康にとってもとてもよいものです。
もちろん、自分の嫌いな人と話す行為はストレスになってしまうこともありますが。
このように自分にとって、多すぎるストレス、少なすぎるストレスを見極めて改善をしていくということが、ストレス対策では重要になります。
食事では、栄養バランスが大事だとよく言われますが、ストレスというのも実はバランスを整えるということが重要なのです。
例えば、
- 多すぎるもの :スマホ、加工食品、労働時間
- 少なすぎるもの:対人コミュニケーション、運動、リラックスする時間
このように自分の生活をふりかえって、多すぎるもの、少なすぎるものをリストアップし、多すぎるものを減らし、少なすぎるものを増やすということによって、大きくストレスを減らすことができます。
以上、いかがだったでしょうか。
パニック障害という病気についてあまり難しく考える必要はなく、ストレスの原因を探って改善していくということに意識を向けていくといいと思います。
ただ、考えるということはものすごくエネルギーを使う行為です。原因をいくら考え続けてもわからないことも多いです。
ですから、ある程度これだと思える要因が自分の中で見つかったら、それ以上考えずにすぐに行動に移すということを意識してみてください。
人生を変える方法はたった1つ。生活習慣と日々の行動を変えることです。
それでは、ここまで記事をご覧いただき、本当にありがとうございました。
みなさんの人生の向上を心より応援しています。
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